神楽坂/キイトス茶房

小腹と心を満たす書斎的食堂的珈琲店日和

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キイトス茶房(Kiitos Cafe General Store)の催しもの案内
■次回のキイトス茶話会
「身も心も癒すハーブ・ティーの愉しみ方入門」(仮題)。今秋9月25日(金)開催。詳細は、後日。

■キイトス倶楽部会員数(2009.3.27現在)
 会員になると茶房にある書籍、DVD、CDから1点だけど、店外使用出来ます。無料。現在の会員数1102名(脱会者等を含む通算数)

■キイトス茶房は須田帆布神楽坂代理店
当茶房では須田帆布のバッグとシャツを販売しています。

■キイトス・ギャラリーのご案内
現在開催中のギャラリーは、ここをクリック。2009年から有料。半月20000円。作家さんのDM作成と切手貼付200枚納品はなくなりました。


丸善のまわし者
ペン」本日は、丸善のまわし者と言われても仕方がない。丸善は、大大好きなお店です。ここに1日中いてもいい。むろん、お店側からしてみれば、怪しい客だと警戒されるだろうが。
  その丸善さんが、「丸善 創業140周年記念限定万年筆『檸檬』」を発売した。先月、6月17日。きしくも当茶房の7歳の誕生日に。この発売を知ったのがボッドキャストのラジオ番組。即同店のHPにアクセスしたら、でかでかとその万年筆「檸檬」の発売の広告が載っていた(以下のとおり)。.

【丸善の広告】
明治2(1869)年1月、丸善は福沢諭吉の門下であった早矢仕有的が創業いたしました。
爾来、近代的な西洋の知識を輸入し、明治17(1884)年に日本へ初めて万年筆を輸入するなど、海外の文化をいち早くご紹介することを通じて、日本の近代化、「知」の発展に微力ながら貢献してまいりました。
この「檸檬」は、大正時代の丸善京都店を舞台とした梶井基次郎の短編小説『檸檬』にちなんで創業130周年の折に製作、販売した限定万年筆「檸檬<LEMON>」をベースにし、大変ご好評をいただいた鮮やかなレモン色はそのままに、ペン先にレモン柄を配し、また軸の安定感を増すなどの工夫を加えて、丸善が自信をもってご提供できるひと品に仕上がりました。
手書きの温もりが見直されている時代。大切な方へのお手紙や、大事なお仕事のお供になど、ぜひこの「檸檬」を皆さまのおそばで末永くご愛用ください。
価格 定価:39,900円(税込)
仕様 ペン先 : 14金
サヤ・胴軸 : 樹脂
長さ : 携帯時146mm、使用時163mm
重さ : 27.5g
カートリッジ・コンバータ両用式
字幅 M(中字)のみ
セット内容 特製化粧箱入り
新潮文庫版『檸檬』付き
発売日:平成21年6月17日(水)
***
  万年筆オタクのぼくとしては、食指が動く。130年記念万年筆の時も逃してしまっているし、今回の140年記念のレモン色の万年筆は欲しい。と言っても1本39900円もする。150年記念というのもあるかもしれないが、もう生きていないだろう。いや、ぼくのような煩悩の塊は100までいくかも。
  しかし、丸善のこの企画はとてもいい。丸善京都店(三条麩屋町)を舞台にした梶井基次郎の代表的な短編小説『檸檬』にちなんで製作されたもの。京都店はもうないけど、梶井基次郎にかけて、新潮社の文庫本とセットにまでするこの発想が出来るこんな会社に勤められたら、働き甲斐があるんだろうなと思う。生まれ変わって就職するなら丸善に限る。
  さて、生前はまったく陽の目を見なかった梶井基次郎の短編小説は、いまや、義務教育の教科書にも掲載されている。このひとが生きていた時代(1901−1932)は理不尽な戦争への足音と貧困と結核で、誰しもが得体の知れない不安に苛まれていた。基次郎が書いているように、肺を病んだ「私」は得体の知れない不安に始終苛まれ、関心を持っていた音楽や詩、文具店の丸善への興味を喪失。当てもなく彷徨し、寺町通の果物屋「八百卯」の前に並べてあったレモンを一つ買う。三条麩屋町の丸善に立ち寄るが、「私」はまた不安な気持ちにさせられる。結核で熱を帯びた手にそのレモンの冷たさはちょうど良く、不安が幾分か和む。そして、丸善で、画集を積み上げたうえに時限爆弾に見立ててレモンを置いて立ち去る。その後「私」は、不安にさせた様々な物事が、爆弾に見立てたレモンによって爆破される様を思い浮かべて、一人、妄想を抱く。そんな内容の短編小説。もちろん、小説は、文学的に心理描写で書かれているのは言うまでもない。
  そういえば、大学の時に体育の単位を落とし、その補講を一緒に受けた京都出身のN君と知り合いになったが、彼は、実際に、丸善京都店に「レモン」を置いてきたことがあると話していた。丸善京都店は、N君をはじめ、店に「レモン」を置いていく客が後を絶たないという話も聞いた。それなのに、「レモン爆弾」を置かれる丸善は、太っ腹。梶井基次郎だから許されたのだろう。基次郎は、「檸檬」を上辞した1年後に夭折した。京都出身。三高から京大に進んでればよかったのに、東京の本郷へ進んだのがいけなかったのかもしれない。東京があまりにも寒いということを書いていたが、あれはなんという小説だったかは忘れた。精神的に寒かったのだろう。70年もたった今でも、得体の知れない不安にかられた青年が後を絶たないニッポン社会。年間3万人もが自殺し、1300件の殺人事件の発生する社会。病んでいるんだろうこのニッポンは。テレビという魔物が人々の判断力、価値観を作り上げている。下等下劣な政治。不安にかられるのは青年だけでないぼくら成年も同様だ。なんだろうか、この不満たらたらは!
  レモン・イエローのこの万年筆を手に入れて、スカッとしたい。 



わくわくどきどきの半藤史観「昭和史」
昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー は 26-1)昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー は 26-1)
(2009/06/11)
半藤 一利

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 平凡社ライブラリーに納まった半藤一利の昭和史を読み始める。以前に、ハードカバーのやつを買ったが、買って2日後に酩酊して電車か、どこかに置き忘れて紛失。20頁くらいしか読んでいなかった。この頃、関心があるのは、1920年代、1930年代だから、半藤史観によるこの本の内容には、ちょうどインタレスト・イン。ぼくが一番興味があるのは、天皇の記述だ。半藤史観では、戦前の昭和天皇について悪く書いていない。ぼくの関心は、天皇が悪者か善人かということではない。半藤が冒頭に書いている「ペルリが来て12年後、慶応元年(1865年)に、京都の朝廷までが日本を「開国する」と国策を変更した、その時を近代日本のスタートと考えたほうがいいと思っています。」とあるように、当時、朝廷は、開国を否定、外国人を追い払えとの攘夷。徳川幕府は、アメリカの要求におそれをなして開国。それをふざけるなと薩摩、長州の勤皇派の倒幕で、明治維新へ発展。ここまでは、中学生でも知っている。
 ちょい前書きが長すぎたが、京都の二条城で蹴鞠をして遊んでいた天皇・朝廷は、それはそれでよかったのだろうが、明治維新後のニッポン統一、富国強兵、近代化も、まあ、義務教育で習う。ぼくが知りたいのは、そう、蹴鞠をしていたひとを、近代化のために、憲法、刑法、民法等の整備、制定もわかるけど、天皇を神格化させるプログラムをこしらえ、考え、そして、実行したのはどこの誰なのだろうか?という疑問が、とにかく、いつも気になっていた。そして、昭和。国民的熱狂の危険をはらみながら、抽象的観念論での天皇制による統治が、1930年代から1940年代のピークにあったわけです。天皇制と官僚制の絶対君主化には不可欠なのだろうが、それは、この列島にいたとてつもなく怜悧なひとびとが考えて仕組んだと、ぼくは思ってるのだけど、天皇を神格化させてやつらは、一体どこのどいつだ?っていうことが知りたい。そんな思いでこの本を読ませていただきます。井上清の「日本の歴史」を読んだ時と同じようにわくわくどきどきする。中学生の時には、部屋に日の丸をかかげた民族少年だったが、いまは、サヨクでもないのに一切、元号を使わないでいる。だから、ときどき、今年は平成何年だっけなんてことは、しばしば起こるが、まだ痴呆ではないが、家族は、痴呆がはじまったと思っているようだ。   



薔薇が咲いた
20090628142506昨夜、当茶房でミクシーのコミュニティーのオフ会「古今亭志ん朝いごくを観る会」(代表カツゾー氏)が開催された折、当茶房の7歳の誕生日祝いに薔薇の花束をいただきました。とてもとてもうれしい思いです。有難うございました。実は、「古今亭志ん朝」なる人物については、このコミュニティーのオフ会で落語の映像を観るまで、彼の落語などテレビで観ることも聴くことも一切なく、むしろテレビのCMタレントのひとだと思っていたくらいで、どちらかというと、笑天などの落語家というひとたちは、何をしている人たちだろうかとさえ思って毛嫌いしていました。しかし、映像で、志ん朝の落語を観させてもらうにつけ、すっかりファンになってしまいました。ぼくは、どうも声を出して笑うということがあまりない内気なオヤジなのですが、はっきり申し上げますが、志ん朝師匠の古典落語で久々に声を出して笑わせていただきました。声を出して笑う、なんて愉しいことなんでしょうか。カツゾー氏ならびに志ん朝落語好きのオフ会の皆様に感謝。




キイトス・ウォーキング鎌倉
20090624160522元旦のキイトス・ウォーキング新宿山の手七福神めぐりに引き続き、「キイトス・ウォーキング鎌倉」を8月1日(土曜日)に開催します。内容の詳細は、後日お知らせします。仏像に詳しいひとの参加もお願い中ですが、検討中。海水浴などはしません。写真は、小田急線の「江の島・鎌倉フリーパス」の広告で、これを使うと安くて便利かもしれません。なお、小田急電鉄のまわし者でもありませんので、念のため。歩いて、学んで、食べる、そんな内容にしますが、みなさん忙しいでしょうから、予定だけでも検討しておいてください。




「矢来丼」がニッポン放送の電波に乗って
20090623184847本日、ニッポン放送の15:30からオンエアーの「高嶋ひでたけの特ダネラジオ 夕焼けホットライン」に生出演。とはいっても茶房店内でのインタビューにこたえる形式のもので、その間約5分程度。内容は、当茶房のメニュー「アディダス丼」改め「矢来丼」についての、ネーミングの由来、味についてのものでしたが、その準備に同番組のスタッフのディレクター、新保友映アナと新人の五戸美樹アナとが1時間前に来店。事前に「矢来丼」について説明、併せて、茶房の他のメニュー、店の特徴、何故神楽坂に出店したのかなどなどの取材を受け、新保アナが事細かにメモ。既に、インタビュー内容をつつがなくとりまとめ準備完了。音声テストを無線で飛ばすため、機材の位置の調整も終わり、イヤフォーンを取り付けるとそこからは、高嶋アナの番組で話していることが聞こえ、ディレクターの合図のもとにオン!。新保友映のなんたらかんたらです、とのエコーがかかった挨拶があったけど、もう、あっという間に始まり、なにを言ってらしたか覚えてもおらずスタート。新保アナのてきぱきした進行だったので、あがりもせずにお答えした。ラジオはよく聴いている方なので、番組づくりというその一端をかい間見れたのが一番愉しかった。要するに5分程度に答えるだけなのだが、その事前の準備にアナウンサーの仕事の緻密さと的確な判断力と対応といった、いわばプロフェションの部分をみれてじつに清々しい気分でした。この高嶋ひでたけ氏がパーソナリティの番組は、「今、最も世の中に興味を持ち、好奇心が旺盛だと言われる30代〜50代のオトナたちと同じ目線で、その日のニュースからテーマを決め、内容をとことん堀り下げて行きます。特ダネ満載、オトナのための情報エンターテインメント番組です。」なのだそうです。インタビューの新保友映アナの売りは、「声の笑顔」で、元気を届け、モットーは、「熱さ、明るさ、温かさ」なんだとか。愉しい5分間でした。有難うございます。

新保友映アナの隣で、鼻の下をながくしているのは、店主の拙者です。ミーハーですが、こういう時は、やっぱり地がでちゃうもんです。



はじめて聴いたウェーバーのファゴット協奏曲
B&W本日、休日。前日の夜に旧い友だちのT夫婦が住む東中野のお宅を訪問し、家庭料理とワインで一宿一飯となってしまった。そのダイニングの横には、英国製のB&Wのスピーカー705がさりげなく置かれていた。この英国製B&Wは知っていたけど、目の前にするのは初めて。そのサウンド・クオリティーの高さでは比類なく、ずば抜けた輝きを体験させてもらった。やはり、オーディオの真骨頂は、「スピーカー」であることを実感。特に、レコードープレーヤーでLPレコードを聴かせてもらった。いやあ、生きててよかったという位の旧き佳き時代の、多分、1960年代の音色を堪能させてもらいました。聴いたレコードは、「ウェーバー:ファゴット協奏曲」と「モーツァルト:ファゴット協奏曲K191」で、ジョージ・ズッカーマンのファゴットでイエルク・フィルバー指揮、ウェルテンベルク室内管弦楽団の演奏したもの。ご主人のT氏が一度処分したLPレコードだったのが、いろいろな事情で戻ったうちの何枚かの1枚だそうで、戻ったのは正解といえる演奏で、ファゴットって、こんなに幸せな音色だということを再認識。古いレコード、最高級のスピーカーの二つがマッチした音なので、自分の家のオーディオ・ビジュアルの旧態さでは、とても味合うことはない。とりあえず、ウェーバー:クラリネット協奏曲&ファゴット協奏曲 カール・ライスターのクラリネット演奏のカップリングのCDは今でも手に入りそうなので、タワーレコードで探してみよう。だけど、この夜、刹那で聴いたウェーバーは、T氏のリビングでないと聴けないものなので、音色については、さっさと諦めました。T氏ご夫妻は、そろって、音楽、読書、料理の趣味を共有されているせいか、そのリビング周辺の棚に収められている書物の背表紙だけ見させてもらうだけで興奮。もう、宝の山がざくざく状態で、こんなものがある、あんなものがあるという具合で、写真集から辞典、落語、彫金、料理、映画、園芸、江戸本、音楽などなどの関連書籍がきちんとした形で整理されたお宝状態で、棚から取り出して夜寝付かれず。そのお宝から書籍4点、CD1枚をお借りしたので、じっくり味わいたい。



「1Q84」読了後
バルトーク : 管弦楽のための協奏曲 / ヤナーチェク : シンフォニエッタバルトーク : 管弦楽のための協奏曲 / ヤナーチェク : シンフォニエッタ
(2000/08/23)
クリーヴランド管弦楽団

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村上春樹のミリオンセラー「1Q84」は、ぼくら世俗に生きる者の善悪、正統・異端の価値感を超えたエンターテイメントな面白本だった。相変わらず、ラブ・アフェア、情事の描写など見事な村上技法で表現されていた。また、奇想天外な次元を異にする展開や、日常の料理の話も随所にちりばめらて、そのストーリーは読む者を飽きさせない執筆ぶりでした。チェーホフのこともとても興味深いもので特に、脳裏に残ってしまいました。
  さて、「1Q84」のプロローグが、タクシーの車内でなぜかヤナーチェクの『シンフォニエッタ』を聴くという情景からはじまり、その後もこの曲が繰り返し現れ、青豆だったか天吾がジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏によるレコードを購入する場面まで登場する。映画だと音楽的なフレバーを付加して視覚の幅を広げる役割を果たす。たとえば、映画「月の輝く夜に」のプッチーニ『ラ・ボエーム』、「かくも長き不在」のロッシーニ『セヴィリアの理髪師」のように。
  この作品においては、音楽が小説の重要な役割を担っている。ヤナーチェクの『シンフォニエッタ』以外には、J.S.バッハのマタイ受難曲、平均律クラヴィア曲集、ダウランド「ラクリメ」、ハイドンのチェロ協奏曲などが登場したりして、旋律が浮かんでおもわず唸ってしまった。しかし、ヤナーチェクの『シンフォニエッタ』だけは聴いたことがないので、想像のなか。これらの音楽CDも売れており、経済効果絶大。
  村上春樹は、作家になる前にジャズ喫茶をやっていたこともあってか、映画監督C.イーストウッド同様にジャズにも造詣が深い。天吾の10歳年上のガール・フレンドのイメージだけが、読後、脳裏に残ってしまったけど、第2巻のなかで、その年上の彼女が好んで聴いた40年代のジャズの話の記述箇所は、興味がそそられたので、演奏者と曲名をメモしようと思ったら、もうこの本は、既にお客さまへ貸出中になってしまっていて、わからず。わからにとなると欲求不満になってしまうなあ。  



ありふれた思い出なんてないさ
ありふれた思い出なんてないさありふれた思い出なんてないさ
(2007/05/01)
沢野 ひとし

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  本日は、キイトス7歳の誕生日。よくぞもったものだなあ、って感慨にふけっていた時に、ワニ眼画伯沢野ひとしさんが、突然来店。それもモンベルの特製の半そでシャツをいきに、ただものでないオーラをだしながら。この前、ご近所のパン屋さんでばったりお会いして、ぼくの方から無理矢理お声をかけて、メールも何通か交換していた折、「あこがれのひと」が来店で、舞い上がってしまった。こちら方面でお仕事の打ち合わせのために、当茶房を使用していただいた。さらに、著書「ありふれた思い出なんてないさ」(新風舎)までご寄贈いただき、なんら躊躇もせずに、手を出して頂戴した。まだ、読んでいない本だったので、なおさら嬉しい。帰りの電車も鈍行に乗って、一気に読んでしまった。ワニ眼画伯の等身大の日常、愛犬、ご家族、ご兄弟、お友だちとの思い出話が溢れていた。帯に書かれたコピー「思い出を見つめなおそうよ。元気になれる絵と文をどうぞ。」のとおり、自然と微笑んでしまう話ばかりでであった。さらに、画伯の財布に大事にしまわれている愛犬クロと娘さんの写真まで見せてもらった。そお、オレだって、一番大事だった愛犬ジュディの写真とふたりの娘の写真を持ち歩いてるが、さすがふたりで亡き犬の話をするには至りませんでしたが、男親なんて作家も喫茶店主も同類でした。
  7歳にもなったので、今年こそは、当茶房で、ワニ眼画伯の個展と茶話会の開催が出来ますように。



活版限定版「暮らしのヒント集」から
20090616075756 驟雨の夜、突然、暮しの中に役立つ情報を紹介している生活総合雑誌「暮らしの手帖」の編集部の方が来店された。「雨の訪問者」は、いかついC.ブロンソンではなく、これからのぼくら老人社会を支えてくれる若くて知的な女性編集者さんでした。とても丁寧なアテンドで、「弊社が上梓した『暮らしのヒント集』の中から188篇のヒントをまとめた『活版限定版 暮らしのヒント集』をお店に置いてくれませんか」ということでした。亡くなった母が、「ニッポンの女と生活を支える本は、『銀花』と『暮らしの手帖』だ」と言っていたくらいで、その出版社の本ですから、むしろこちらからお願いしたい事なので、即OK。
  『暮らしの手帖』は母のところにいつもあったが、当時は、1冊として読んだことがなく、実は、読み出したのは、茶房の定期購読誌となったこの3年位前からで、平和に生きる生活を、頭をつかって工夫すること、考えること、自分にそして他者と生きるための術を共有するためのヒントが満載なとてもストイックな雑誌だと思う。自社以外の広告が一切なく発行している同社のパブリッシングな姿勢と読み応えのある記事でいつも感心している。この活版印刷の箱入の上製本は、当茶房のカウンターの棚に置いてますので、手にとって読んでください。
  300部限定本で、内200冊は、同誌の読者が『暮らしの手帖』40号(現在発売中)の読者アンケートはがきで申し込みをする方法で販売するそうです。残り100冊のうちの1冊を当茶房にご恵贈いただきとても嬉しいです。有難うございます。
  188篇の暮らしヒントを即読ませていただきましたが、一番気に入った1篇は、
「一人のときでも、いただきます、ごちそうさま、おはよう、おやすみなさいと言葉にしましょう。それが暮らしというものです。」、です。


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HERMESはインテリアと化す
20090615152155家の中の清掃というか、自分の身の回りの整理をしているのだが、LPレコードの棚に突っ込んでおいた英文タイプライター(HERMES社スイス製)が埃まみれになって出てきた。カバーがかかっていたから中身はまだきれいだが、インクリボンはすでに使えないし、いま時まだあるのかどうかも分からない。高校の時にさんざん使っていたので、棄てるのは忍び難い。当時、旺文社のイングリシュ・エイジの文通の欄で知り合ったニュージーランドの女の子と文通をしていた。そのために買ったような気がするが、誰かに頼んで買ったことまで覚えているが、いまとなっては記憶が定かでない。教科書もサイモンとガーファンクルの歌詞もみんなこれで打って持ち歩いていた。誰もそんなことをしていた奴はいなかったので、多分、酔って悦にはいっていたただのまぬけだったのだが。この英文タイプライターから何かを生み出したことは何もないけど、それから30年余後、茶房のインテリアになるなんて想像だにしていなかった。そう思うと、このHERMESは、なんだか自分のような気がする。
  茶房の奥のライティングデスクの上に置いてます。「拝啓父上さま、母上さまコーナー」の絵葉書がタイプライターの上にのってます。ご自由に絵葉書はご利用ください。




茶房の面白本は何か?
20090611005856
当茶房の書籍は、キイトス倶楽部に入会すれば会員貸出をしている。倶楽部などと言ってもなんら実体はない。擬制倶楽部。少しずつ倶楽部の内容を形にしたいと思いつつも、腰もハートも重くてなかなか新たな試みに至らず。会員へのサービスをもっと考えろ!ですよね。まあ、本とDVDとCDを無料貸出10日間、ということでお許しを。だが、会員の中には、本当に読書好きなひとは多い。来店すれば必ず書籍を借りてお帰りになる会員も少なくない。会員募集は、とても小さな告知をDVD棚の上にあるだけだから、見落とすか、分からないようになって、ひっそりとやっている。最新の小説も置いてあるけど、店主が興味がないと買わないが、時々は、お客さまの寄贈されたものも置いてが、これも店主の興味に合わないと申し訳ないけど置かない。そんな偏屈な読む人が集めた書籍らなのだが、本に興味がない人には、無用の長物だろう。
  そんな書籍たちの中で会員が借りていくベストは何かと思うが、統計をとっていないのでこれも分からず仕舞い。時々、貸出の折、会員から何か面白い本を推薦してと尋ねられることがあるが、読書好きな会員へは、必ずといっていいほど、主観丸出しで、加賀乙彦の「永遠の都(全7巻)」と帚木蓬生の「国銅(上・下)を推薦すると、100%に近い割合で、ご返却の際、とても充実して愉しくよい作品でしたとの評価をされる。特に、帚木蓬生の「国銅」は、奈良の大仏建立の前提となった銅はどこから誰が調達し、どのような犠牲の上に出来上がったものなのかが、描かれている。昨今の「仏像」ブームという現象があるらしいけど、ひとの見方、評価は多肢に及ぶが、この本を読むと、とても仏像=癒しなどという短絡的な気持ちにはなれない。人間として生きるということについて、きわめて含蓄のある名著だと思う。
  そんなことを思いながら、今日も、梅雨の新緑に覆われた歩道で、深呼吸を繰り返しながら駅へ向うところです。今日もいいことがありますように。



沢野ひとし画伯とばったり
20090606104333本日、茶房は定休日。梅雨の中、寝起きから朝食のパンが切れていたので近所の七国山の中腹にあるパン屋さんの「マミス」に買い物。魔女の宅急便に出てくるパン屋さんになんだか似ていて、にこやかな働き者のお嬢さんが焼いてるパン・ケーキの味もかなりのもの。そこで、イラストレーターで作家の沢野ひとしさんとばったりお会いした。沢野さんがご近所に住んでいるを知ったのは、「沢野ひとしの少年少女絵物語 」という本だった。その本の中で、七国山が散歩道であることが書かれていた。以後、彼の本はほとんど読んでいた。個展も何度かうかがった。本の雑誌や椎名誠さんの本にもイラストでたびたび登場。ぼくはただのファンなので、知っていたので、偶然お会いして、おもわず声をおかけしてしまった。いきなり若い女性でなくて、オヤジが声をかけて驚かせてしまった上、写真までとらせてもらった。10分くらい世間話させていただいた。「ここ七国山を舞台とした物語を書きたいと思ってんですよ。」と画伯。神楽坂近辺へ足を運ばれたら当茶房へお寄りいただくようお願いして、沢野ご夫妻とお別れした。でも、ご近所で以前からずーっとお会いしたい方と偶然お会いできたのは、ロト6で、数字が6個揃ったと同じくらいのヨロコビで、とても小確幸な朝だった。
沢野ひとし画伯の書籍は、当茶房の入り口右奥にコーナーがあります。
■さわの画伯のエッセイ・画集(ゴシック体は、未購入)
・ワニ眼物語 本の雑誌社, 1983.7
・太田トクヤ伝 本の雑誌社, 1985.4
・沢野ひとしの少年少女絵物語 本の雑誌社, 1986.9
・21世紀まで 情報センター出版局, 1987.1
・新サラリーマン物語 若林出版企画, 1988.3
・ワニ眼の朝ばしり マガジンハウス, 1988.10
・沢野ひとしの片手間仕事 本の雑誌社, 1989.4
・てっぺんで月を見る 山と渓谷社, 1989.11
・黄色い信号機 本の雑誌社, 1990.4
・放埒の人 本の雑誌社 1991.7
・カントリー極楽帳 東京書籍, 1991.10
・休息の山 山と渓谷社, 1994.9
・センチメンタル 本の雑誌社, 1994.2
・東京ラブシック・ブルース マガジンハウス, 1994.12
・沢野ひとしのふらふら日記 本の雑誌社, 1995.2
・画集・銀座のカラス 本の雑誌社, 1995.9
・一枚の絵葉書 角川書店, 1995.6
・哀しい人 本の雑誌社, 1996.10
・やまの劇場 山と溪谷社, 1999.9(貸出未返却)
・帰らぬ日々 角川書店, 1999.7
・わがままな食卓 本の雑誌社, 1999.2
・沢野ひとしの旅絵日記 新潮社, 1999.4
・昼寝主義 本の雑誌社, 2000.7
・鳥のいる空 集英社, 2001.11
・みんななにがすき? 福音館書店, 2001.2
・紫陽花の頃 東京書籍, 2001.3
・さわの文具店 小学館, 2002.12
・少年画廊 本の雑誌社, 2003.5
・花の雲 文藝春秋, 2003.11
・北京の自転車おじさん 本の雑誌社, 2005.11 (貸出未返却)
・お寺散歩 新日本出版社, 2005.1
・ありふれた思い出なんてないさ 新風舎, 2007.5(6/17沢野氏から寄贈)
・スケッチブック 本の雑誌社, 2007.11
・へんな人間図鑑 ベストセラーズ, 2008.6




加齢への反作用
ショパン:夜想曲集(全19曲)ショパン:夜想曲集(全19曲)
(2007/11/07)
ルービンシュタイン(アルトゥール)

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6月が一年の内で一番好きな季節。ちょっぴりと夜は寒く、かといって湿度計もフルにもならず、雨も降りそうで振らない夜に、千駄ヶ谷のレピシエで買って来た紅茶を淹れて、静かに時間が流れるなかに身を置き、Chopinの夜想曲を聴く。1958年から1966年というステレオ初期に録音された「ルービンシュタイン・ショパン全集」のなかの夜想曲集だ。我家にはいまだにまだレコードプレヤーが動いているので、LPレコードをジャケットから取り出して、ターン・テーブルに置いて、アームが自動的にレストに戻るフルオートシステムでないので、手動でシュアー(shure)M44G カートリッジをレコードに落とし、するとルービンシュタインの指先からスタンウェイの甘美な旋律が流れだす。こういう時が幸せな時間なんだとため息をついてしまう。ノートパソコンがなんだ、インターネットがなんだ、オレの世界はアナログだ!なんてね。トーンアームが戻ったら、次にショパンのピアノ協奏曲第1番をサムソン・フランソワの演奏で聴いてみよう。このピアノ協奏曲は、20歳の青年ショパンが、初恋の人と言われているコンスタンチア・グラドコフスカために作曲した作品で、自らが演奏して捧げてもの。天才や非凡のひとはやることがすごい。そしたら、きっと、福永武彦の「草の花」を再読したくなってしまうかもしれない。この小説を読まなかったら、ショパンを聴くということはなかった。ショパンは、20歳代の頃の自分に戻してくれるから、遣り切れないやら、切ないやら、うれしいやら、不思議な気持ちにさせてくれる。これはどうも歳を重ね過ぎたことの反作用なんだろう。周りが闇につつまれ、深く静まりかえっている時間帯には、夜想曲はぴったりだ。



茶房の高村光太郎全集
koutarou本日は、目覚めもいつもより2時間遅くなってしまった。村上春樹の「1Q84」の1巻を読み終えたのが午前5時だったことからだろう。それでも、朝食後、急いで駅前の高原書店へ直行。古書店に入って本を眺めているのは、けっこう愉悦。あてもなくこの古書店に来たのではなく、ある本を探しに行った。ある本とは、「高村光太郎書の深遠」。アマゾンで買えば即送ってくるのでしょうが、この古書店でじっくりと腰をすえて探す。しかし、思いついたようにふらふら、っとやってきても、大海に小船一艘っていう感じで、見つけることは難しい。
  ちょうど一昨日、茶房の夜は本当にひまだったこともあり、夜8時に店じまいし、店に置いてある高村光太郎全集(筑摩書房版)にかぶった埃等の掃除をはじめたついでに、久々に光太郎のエッセイをひもといていた時に、「書の深淵」をまだ見つけていない、と思い出し、高原書店へ寄ってみなければと言う事になったわけです。
  高村光太郎全集は、ぼくの成人式の時に買った。本当はジャケットかスーツを買うつもりが、本に化けてしまったもので、結局、着るものもないので、成人式とやらには出席しなかった。まあ、もともとこの手の催しには行かないけど、着るものがないから行けないなどとは、母にも友だちにもとても言えなかった。だが、その後、この全集は、成人式での官製の訓示よりもはるかに貴重なものとなり、いまも大事にしている。詩集は読まないが、天才光太郎のエッセイは好きだ。「智恵子の半生」は、失恋のたびごとに何度も何度も読んだ。真摯なストイックなまでの光太郎の生き方がつまっている光太郎全集は、自分が晩年になったらしっかり読みこもうと思っていたこともあり、この10年間は、時々だが思い出すようにひっぱり出して読む程度だけど、もうそろそろしっかり読みかえさないといけない晩年といわれる時期に来ているような気もする。今年のエープリルフール的計画第4弾「光太郎を省みる」は、そろそろ実行に移したい。
  P.S. 「高村光太郎 書の深淵」という本は、二玄社という出版社から発行されている。本の内容の解説によると、「光太郎11歳から没年74歳までの書の作品を、ほぼ年代順に配列。条幅、篇額、色紙、短冊をはじめ、詩稿、書簡、本の題字まで80余点を収録したほか、エッセイの中から抄出した書に関する箇所も紹介する内容になっている。結局見つけられず、アマゾンで買うことにしました。

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半そでシャツ=商品名「キイトス・モデル 」ついに販売!
kiitosindia2茶房のご近所のインド雑貨専門店ciciさんは、当茶房のお客様。インド雑貨を主にネットで販売しているお店です。インドの民族服をはじめ女性ものを主流に物販されているようです。「インド人がよく着ている半そでのメンズ・シャツはないの?」の一言がciciさんに火をつけてしまったようで、ぼくが以前着ていたような半そでのシャツのサンプルをお渡ししたら、いつの間にか精力的にインド関係者と交渉されてたらしく、突然、半そでシャツが出来上がってきた。それも、半そでシャツ=商品名「キイトス・モデル 」と命名されて、びっくりしたけど、ウレシイ。ぼく好みのデザインに仕上がっていた。希望はリネン(麻)だったが、インド綿100%で縫製されていました。
  そもそも、ぼくはインドに関してはほとんど知らない。よく映画の中でインド人男性が、涼しそうに着こなしているシャツはよいなあ、っては思っていた程度。インドの都市は、デリー、カルカッタ、ぺナレス、アジャンタ、マドラスくらいは知ってる。それも、カレー粉の関係でだけど。
  インドといったら、大大陸、カースト、ヒンドゥー、ガンジス河、サリー、無数の方言、多様な宗教、Rの強い英語、大混乱、渦動なひとびと、飲めない水、なんていうのがまず思い浮かぶ。
  それと、仏教仏陀の誕生。ゼロの発見も。ニッポンでは九九だけど、インドでは、19×19が小学生でも出来るらしい、っていうのがなんともすごい。インドの国策がITというのも頷ける。まちがいなく、21世紀後半には、ITで世界征服。
  インドへ旅行したひとに聞くと、インドは、太陽、土、花、水、聖者、そしてコモリン岬の世界で一番美しい夕陽、ヒンドゥーの神々なんだとか。
  ともかく、一度も行ったこともないので、イメージばかり先行しちゃう。B.C.と A.D.が同時に存在する神秘の国インド、っていうところに落ち着いてしまう。
  夏が一番苦手なこともあってか、「キイトス・モデル 」半そでシャツで、東京亜熱帯をなんとか乗り切れそうで、突然、製品化されたのは吉兆なんだと思うようにしています。
  という長い説明となりましたが、インド雑貨専門店ciciさんとコラボで「キイトス・モデル 」を、当茶房でも販売することになりましので、是非とも、手にとってみてください。詳細は、ciciさんのHPへ。
  1枚4,980円(税込み)。色は、ホワイト、薄いベージュ、薄いカーキーの3色。
kiitosindia
  この「キイトス・モデル」を着た写真は、ciciさんのHPのモデルにまでなってしまって赤面ものの拙者ですが、笑ってやってください。笑った後には、ご購入いただき、父の日のお祝いとか、遠く離れて暮らしている田舎のお父さんへの誕生日プレゼントなんかにいかがでしょうか。




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動物占いを一度したらペガサスだった。血液型は、世間から最低、最悪といわれるB型。それもRhマイナス。身長173cmだがfat系。小学校6年の時に170cmだったから、その後、青年期に3cmしか成長していない。人生3cmの男で以後今日に至る。ヒトと特に異なる点は、内臓逆位となっているため、心臓が右にある。100万人に一人といわれて、高校の校医がX線撮らせてくれと懇願されたことがある。変わり者ではない。スノッブ系中年。現在はまっているのは、実は、ロト6。ロト6は、01から43までの43個の数字のうち、6個を選択する。選び方は全部で6,096,454通りあるが、当選のあかつきには、ゴーガン的タヒチ生活を夢見てる。従って、タヒチ妄想生活設計案だけは完成。地誌も詳しくなったが、行ったことはなし。自称、「ホモ・ルーデンス」のジョウネツカ。


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