神楽坂/キイトス茶房

小腹と心を満たす書斎的食堂的珈琲店日和“Pax intrantibus, Salus exeuntibus”

07 « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »09

キイトス茶房(Kiitos Cafe General Store)の催しもの案内
■キイトス・ギャラリー
8月後半のキイトス・ギャラリーは、お休みします。

■神楽坂おもしろ映画塾第25回例会
同塾第25回例会は、キイトス茶房で開催。作品は未定。邦画の予定。2008年9月20日(土)午後4時〜から。

■キイトス倶楽部会員数(2008.8.19現在)
 1044名(脱会者等を含む通算数)

■キイトス茶房は須田帆布神楽坂代理店
当茶房では須田帆布のバッグとシャツを販売しています


深夜の映画鑑賞会
フリッツ
  この頃、1日1本映画鑑賞会を毎夜、午前0時から午前2時の深夜にかけて自分の部屋で、缶ビールか、紅茶を用意して、そのフィルム・ノワール系の映画を観ている。結構、ドキドキ感で愉しめ興奮する。
  神楽坂おもしろ映画塾でも、この前採り上げたフリッツ・ラング監督作品の『飾窓の女』もFilm noir系の映画で、初めて観たひとたちは、一応に面白かったと言っていた。Film noirは、フランス語だけれど、ハリウッドで製作された犯罪映画を指す。1941年製作の『マルタの鷹』から、1958年製作の『黒い罠』に至る時期の作品群を指すという説がある。映画は総じて、行き場のない閉塞感が作品全体を覆っている作品が少なくない。まるで、今日のニッポンの政治状況、社会と似ている。また、自分の性格に合うせいか、こんな面白い映画があったのか!っていうことで、今頃になって観ることとなり、且つ愉悦の時間帯となる。
  フィルム・ノワール系の映画には、男を堕落させる「ファム・ファタール」(魔性の女)がヒロインとして登場する。また、登場人物は、富裕層から無法者までさまざまで、彼らは、プロフェション的職業(医者、判事、大学教師、作家など)にかかわりなく人格面でことごとく堕落し、冷笑的な人生観、閉塞感ただよう世情、ペシミズムに支配されている。裏切り、無慈悲、搾取などがこれでもか、と言うくらい描かれ、それら犯罪が、主人公の破滅が、しばしばストーリーの核となって展開する。低予算のB級映画と揶揄されることも少なくない。「こういうのが面白いなんて?あんたはおかしい」、などと言われると、ちょっと困る。Kiitos Noirって名前に変えようかしら。Noirって、「暗い」っていう意味です。
  今夜は、フリッツ・ラング監督の『ハウス・バイ・ザ・リヴァー(河の近くの家)』を観る。TSUTAYAにはないので、紀伊国屋書店DVD売り場で買ってしまった。原作は英国の政治家・作家A・P・ハーバートの小説”The House by the River”。内容は極めて単純で陳腐。「ある作家が自らの振る舞いで、誤って若い女性を窒息死させてしまう。それを隠蔽するため、自分の弟を言いくるめ、死体を遺棄する。その失踪事件を宣伝に利用した主人公の作家の小説は売れ始めるが、やがて女性の遺体が発見される。自らの殺人を隠蔽偽装することにとりつかれた作家は次第に自己中心的な狂気に陥り、弟や妻までも陥れようとする。」っていうものなのですが、物語に貢献する不気味な視覚造形もあって、見ごたえ充分である。
今、フリッツ・ラング監督の映画を観続けている。昨夜は、「仕組まれた罠(人間の欲望)」。一昨日は、「復讐は俺に任せろ」、その前は、「暗黒街の弾痕」といった具合に観続けている。嗚呼、また、始まってしまいました「全部観ないと済まない病」が・・・・。
  お客さまがご持参いただいたアラン・ドロンの映画は、いまのところ、観る状況にありません。
  深夜に映画ばかり観ている人生はいつまで続くのだろうか。

米国時代のフリッツ・ラング作品(ゴシックは、茶房所蔵DVD)
『激怒』 Fury
『暗黒街の弾痕』 You Only Live Once
『真人間』 You and Me
『地獄への逆襲』 The Return of Frank James
『西部魂』 Western Union
『マンハント』 Man Hunt
『死刑執行人もまた死す』 Hangmen Also Die
『飾窓の女』 The Woman in the Window
『恐怖省』 The Ministry of Fear
『緋色の街 スカーレット・ストリート』 Scarlet Street
『外套と短剣』 Cloak and Dagger
『扉の蔭の秘密』 The Secret Beyond the Door
『河の近くの家』 The House by the River
『フィリピンのアメリカ人ゲリラ』 American Guerilla in Philippines
『無頼の谷』 Rancho Notorious
『熱い夜の疼き』 Clash by Night
『青いガーディニア』 The Blue Gardenia
『復讐は俺に任せろ』 The Big Heat
『人間の欲望』 Human Desire
『ムーンフリート』 Moonfleet
『口紅殺人事件』 While the City Sleeps
『条理ある疑いの彼方に』 Beyond a Reasonable Doubt



今頃、ドロン
ドロン 今頃アラン・ドロン。パトリシア・ハイスミスの小説『太陽がいっぱい』で一躍大スターになったが、それ以外には、「高校教師」しか実は観ていなかった。この前、神楽坂おもしろ映画塾で、「冒険者たち」を観て、今頃になって、アラン・ドロンもいいなあ、って思うようになった次第。別に、長嶋茂雄や加山雄三と同年代の彼が嫌いだったわけでなく、好んで観るということでなかっただけです。ニッポンでの彼の人気は絶大で、外国人俳優のハンサムの代名詞だった。今の団塊の世代の女性たちを痺れさせていた。しかし、『太陽がいっぱい』『さらば友よ』そして『冒険者たち』『地下室のメロディー』などで、男たちへの影響力もあなどれなかったのだろう。このドロンの映画DVDを貸してくれたお客様も男性だけど、彼に傾倒していたものと思われる。煙草の吸い方には、定評があった。昨夜から、観はじめることになりました。
  もう、若い世代では、「太陽がいっぱい」も「冒険者たち」も知らないひとたちも結構いて、愕然となってます。

  お客さまからアラン・ドロンの映画DVDを7本お借りしたので、順次観てます。
ゴシックがお借りしている映画。青字は、観たい映画。*印は、観たことがある作品。
【アラン・ドロンの映画】
女が事件にからむ時 Quand la femme s'en mêle (1956)
黙って抱いて Sois belle et tais-toi (1957)
恋ひとすじに Christine(1958)
お嬢さん、お手やわらかに! Faibles Femmes (1959)
学生たちの道 Le Chemin des écoliers (1959)
*太陽がいっぱい Plein soleil(1960) キネ旬第3位
若者のすべて Rocco e i suoi fratelli(1960)
生きる歓び Che gioia vivere (1961)
素晴らしき恋人たち Amours célèbres (1961)
*太陽はひとりぼっち L'Eclisse(1962) キネ旬第5位
フランス式十戒 Le Diable et les dix commandements (1962)
地下室のメロディー Mélodie en sous-sol(1962)
山猫 Il Gattopardo (1963)
黒いチューリップ La Tulipe noire (1964)
危険がいっぱい Les Félins (1964)
黄色いロールス・ロイス The Yellow Rolls-Royce (1964)
名誉と栄光のためでなく Lost Command (1966)
パリは燃えているか (1966) キネ旬第6位
*冒険者たち Les Aventuriers(1967)
サムライ Le Samouraï (1968)
悪魔のようなあなた Diaboliquement vôtre (1967)
世にも怪奇な物語 Histoires Extraordinaires (1968)
さらば友よ Adieu l'ami (1968)
あの胸にもういちど The Girl on a Motorcycle (1968)
太陽が知っているLa Piscine (1968)
シシリアン Le Clan des Siciliens (1969)
ボルサリーノ Borsalino (1970)
仁義 Le Cercle Rouge (1970)
もういちど愛して Doucement les Basses(1971)
レッド・サン Soleil Rouge(1971)
高校教師 La Prima notte di quiete(1972)
暗殺者のメロディ The Assassination of Trotsky (1972)
リスボン特急 Un flic (1972)
ショック療法 Traitement de choc (1972)
スコルピオ Scorpio (1973)
燃えつきた納屋 Les Granges brulées (1973)
暗黒街のふたり Deux hommes dans la ville (1973)
個人生活 La Race des 'seigneurs' (1974)
愛人関係 Les Seins de glace (1974)
ボルサリーノ2 Borsalino & Co. (1974)
アラン・ドロンのゾロ Zorro(1975)
フリック・ストーリー Flic Story (1975)
ル・ジタン Le Gitan (1975)
パリの灯は遠く Monsieur Klein (1976)
ブーメランのように Comme un boomerang (1976)
プレステージ L'Homme pressé (1977)
友よ静かに死ね Le Gang (1977)
チェイサー Mort d'un pourri(1977)
エアポート'80 The Concorde ... Airport '79 (1979)
テヘラン 43 Tegeran-43(1981)
危険なささやき Pour la peau d'un flic (1981)
スワンの恋 Un amour de Swann(1984)
ヌーヴェルヴァーグ Nouvelle Vague (1990)
カサノヴァ最後の恋 Le Retour de Casanova(1992)
百一夜 Les Cent et une nuits de Simon Cinéma (1995)
ハーフ・ア・チャンス Une chance sur deux (1998)



今週から北京だけど、ぼくは、山田劇場がスタート!
hirokoyakushimaru
日々、映画を心の糧とする生活が陸続としています。一日一本映画を観る、っていうのは、体力的に結構しんどい時期もあったけど、3ヶ月過ぎあたりになると、義務感の増幅と楽しみの悦楽が相乗効果となって、観ないと不安になったりする。大学受験が終わって、映画三昧の時期も、今ほどでもなかったので、ぼくの人生の中で、一番映画を観ているというわけです。青年期と異なり、俳優ではなく、映画監督で映画を選らんでます。時々、DVDソフトをお客さまから借りたりすることもあります。ぼくが棲む田舎の駅前のTSUTAYAの邦画ももう好みの映画を観尽していたところ、新宿東口紀の伊国屋書店前のTSUTAYAには、あるわあるわで、仕事の帰りに寄って探すのが楽しみのひとつとなってしまいました。溝口健二も、黒澤明も、成瀬巳喜男もほぼ観終えました。
  来週からは、山田洋次監督作品をきちっと観まくる予定です。といっても寅さんシリーズを除きます。第一弾は、主題歌:薬師丸ひろ子「時代」 の「ダウンタウン・ヒーローズ」からスタート。
  昔、どこかで観たが、まったく記憶になく、多分、レンタルビデオを借りて観たんだと思う。山田監督の凄いところは、どんなに瑣末なシーンであっても手を抜かず、時代考証に徹底してこだわるところで、通行人のエキストラですら、画面に映る以上は、こだわり製作しているところで、また、映画の最後は、ほろりとさせるところです。いつもいつも構想しているのでしょうね、神楽坂の和可菜で。

[編集] キャスト
洪介:中村橋之助 (3代目)、中村芝翫 (7代目)
房子:薬師丸ひろ子
オンケル:柳葉敏郎
アルル:尾美としのり
杉本哲太
坂上忍
戸川純
石田えり
倍賞千恵子
渥美清

●山田洋次監督作品リスト(ゴシック体は、当茶房所蔵)
「二階の他人」(1961年)
「下町の太陽」(1963年)
「馬鹿まるだし」(1964年)
「いいかげん馬鹿」(1964年)
「馬鹿が戦車でやってくる」(1964年)
「霧の旗」(1965年)
「運が良けりゃ」(1966年)
「なつかしい風来坊」(1966年)
「九ちゃんのでっかい夢」(1967年)
「愛の讃歌」(1967年)
「喜劇 一発勝負」(1967年)
「ハナ肇の一発大冒険」(1968年)
「吹けば飛ぶよな男だが」(1968年)
「喜劇 一発大必勝」(1969年)
「男はつらいよ」(1969年〜1995年、全48作) 第1作から第8作まで所蔵
「家族」(1970年)
「故郷」(1972年)
「同胞」(1975年)
「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)
「遙かなる山の呼び声」(1980年)
「キネマの天地」(1986年)
「ダウンタウン・ヒーローズ」(1988年)
(ベルリン映画祭コンペティション参加)
「息子」(1991年)
「学校」1〜4(1993年〜2000年、全4作)
「虹をつかむ男」(1996年〜1997年、全2作)
「たそがれ清兵衛」(2002年) ハワイ映画祭グラプリ、香港電影金像奨アジア映画賞  (アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、ベルリン映画祭コンペティション参加)
「隠し剣 鬼の爪」(2004年)ジンバブエ国際映画祭最優秀作品賞、イスタンブール映画祭グランプリ
(ベルリン映画祭コンペティション参加)
「武士の一分」(2006年) (ベルリン映画祭)
「母べえ」(2008年) (ベルリン映画祭コンペティション参加)



暗い日曜日
20080803125241「暗い日曜日」、って言っても本日の日曜日のことではありません。
  この前の茶房のお休みの日に、北新宿に住んでいる友だち夫婦のTさん宅へ押しかけて、サンドウィッチをご馳走になりました。そういえば、人さまのお宅に上がりこんで、メシなどいただいたことは、もう何年も経験しておりませんでした。そのような人付き合いをしていなかったことに今さらながら気がつきました。人さまのところでメシをいただくのがいいのか悪いのかもわかりませんが、ランチをいただきながら、映画や音楽、浪曲から落語の話題で盛り上がった2時間でした。Tさん、有難うございました。遅くなりましたが、押しかけた上に昼食までいただきご馳走様でした。
  Tさん宅の居間は、ここはレコードショップか?という程にCDやDVDや本がきちんと整理されて並んでいました(左の写真)。映画DVDにはついつい目が行ってしまうせいか、じっくりと棚を覗かせていただいた次第で、飲んだビールの酔いを借りて、自分の持っていないDVDを抜き出した上に借りてしまった次第です。
erika
  そうそう、お借りしているDVDの中の一枚の「暗い日曜日」を漸く観ました。DVDのパッケージに、−かつて「自殺の聖歌」として発禁処分を受けた歌”暗い日曜日”そこには、歴史に封印された激しくも切ない愛の物語があった・・・」とあります。そのせいか、なんか暗い物語との先入観。しかし、第二次世界大戦前夜の雰囲気もお見事で、ブタペストの美しい街並みの映像もよかったし、主演女優のエリカ・マロジャーンにも一目で魅了されてしまったし、音楽も実に危ういほどに美しい旋律で泣かせる。  ブタペストのレストランの経営者、その麗しき恋人、店の名も無きピアノ弾きの三角関係は、ピアノ弾きが“暗い日曜日”を作曲したことから、運命の歯車が狂い始める。生きること、愛することが簡単ではなかった時代背景を見事に描いていた。正統派メロドラマの秀作というのか、サスペンスというのか迷うものでしたが、決して、「暗い日曜日」ではありませんでした。
   『暗い日曜日』 は、1932年に ルッツオ・スレス が作曲したシャンソンの名曲という説があるらしいことが分かったが定かでない。また、この曲で何人もを自殺に導いたというのも歴史的事実らしい。けれども、これを映画のタイトルにして関連づけてしまうこのドイツとハンガリーの合併映画を十分に楽しむことが出来た日曜日でありました。他のお借りした今村昌平の邦画やフランス映画は霞んでしまったので、このことは、またの機会に。

* more...




寝不足まなこで、ファム・ファタール
 本日、いきなりフランス人が来店し、店の1階にはってある神楽坂おもしろ映画塾の第24回例会のポスターをみて、とても興奮して嬉しそうに息をはずませ、「飾窓の女」(フランツ・ラング監督作品)、ファムファタール、て書いてあるが何をするのか?というようなことをフランス語と多少の日本語で尋ねてきた。この映画はとてもとても面白いというような趣旨のこともさかんに言ってました。既に、映画「飾窓の女」を観ましたが、鳥肌がなんどもたってしまうほどの演出で、ひええええ、って唸ってしまいました。この映画の主人公もそうですが、初老といっても男は男ですから、目の前に男を狂わす魔性の女、っていう女性が出現した時は、どうするのかは、地震と同じように危機管理は必要だとは思います。ニッポンの社会では、200%以上、魔性の女は、同性の女性が嫌いますが、男性は寛容かもしれません。「山本M」事件などは典型的な例です。
  フランス語の「ファムファタール(femme fatale)」は、運命の女、っていう意味ですが、転じて男を破滅させる魔性の女性、妖婦という意味合いで使われことが多いということを知りました。
  そして、新宿東口TSUTAYAに行って、「ファムファタール」で検索したら、なんとあるではありませんか、DVDが。思わず、借りてしまいました。本当にこの店は、映画の宝庫で、観たい映画がざくざくとありましたので、しっかりリストアップし、半額の日を狙って借りる準備をたてようと思ってます。
  なにせ、今年は映画三昧の年と位置付けていますので、では、早速、この映画を観ることにします。またまた、寝不足になるなあ。



おもいでの夏 summer of '42
おもいでの夏 summer of '42 夏になると思い出すのは、「遥かな尾瀬」ではなくて、この映画。「おもいでの夏 summer of '42)です。映画は、ニューイングランドの美しい島を舞台に、15歳の少年と、夫を戦場におくった美しい人妻との淡い恋を描いている。ミシェル・ルグランの切ない音楽がニューイングランドの紺碧な海と空に流れる。20歳の時に飯田橋の佳作座で何かの映画と2本立てで上映していたのを観る。その後、この映画を観るために、何度も何度も通いつめた。まだ、ビデオなどない時代で、このジェニファー・オニール演ずる若く美しい人妻ドロシーに恋するゲーリー・グライムスのハーミーがナイブーな少年を好演していた。当時、ぼくも、ハーミー同様に、清楚なジェニファーを永遠の女性だと思い詰めてしまった。今だから笑話だけれども。嗚呼、加齢となると、兎に角、昔の愉しいことよりも切ないことばかりを想い出す。
  やがてドロシーは、夫を太平洋戦争で奪われたことを知った夜にハーミーを誘ってしまう。ミシェル・ルグランのピアノが流れ、掛けっぱなしのレコードのスクラッチノイズのシーンになるのだけれど、映画館は静寂に包まれる。翌日、ドロシーは、「私たちの思い出があなたの重荷にならないことを祈ります」という手紙を残し、ハーミーの中から去ってしまう。「ぼくは永遠に少年を失った」というラストのナレーションが流れて、幕が下がる。ちょうどこのころ、5歳年上のGFとどーんと振られてしまって、鍋底にいた状態だったこともあって、重なってしまったのかもしれない。思春期の思い出は、全ての人に永遠のもの。
  さて、ぼくは、夏が苦手なせいか、新宿駅構内や近くの雑踏を遊弋して歩いてると、この夏を越えることが出来るだろうか、などと思ってしまう。人それぞれの「おもいでの夏」だが、やはり夏は、若者たちのもののような気がする。
  追伸 今年の夏は、ダイエット。3ヶ月で5キロ落とす計画だけど、意志が弱いこともあり、その前に夏ばてで大笑いされることになるかも。



宝の山を見つける
  市川雷蔵の時代劇シリーズとなると、眠狂四郎シリーズを浮かべる人が多いけど、他にもざっと次のとりの作品群がある。まだほんの僅かしか、DVD化されていないので、もう観るのは無理かもしれないと諦めていたところ、今夜、仕事がひけてから新宿東口のTSUTAYAに初めて入ったところ、雷蔵のまだ観ていない作品がごろごろあった。宝の山状態。但し、DVDでなくて、VHS。さすが新宿TSUTAYAだけはある。これから数本づつ借りて、マイ・ライブラリーの充実に腐心しよう。コレクターは、これだからやめられない。

●市川雷蔵ライブラリー(時代劇)*ゴシック体は、マイ・ライブラリーに入っている作品。
花の白虎隊(1954)デビュー作。雷蔵22歳。
新・平家物語(1955)溝口健二監督作品。
柳生連也斎・秘伝月影抄(1956)
源氏物語・浮舟(1957)
弁天小僧(1958)
若き日の信長(1959)
お嬢吉三(1959)
かげろう絵図(1959)
千羽鶴秘帳(1959)
ジャン有馬の襲撃(1959)
初春狸御殿(1959)
朱雀門(1957)
忠臣蔵(1958)
薄桜記(1959)
ぼんち(1960)
幽霊小判(1960)
歌行灯(1960)
切られ与三郎(1960)
安珍と清姫(1960) 
忠直卿行状記(1960)
花くらべ狸道中(1961)
好色一代男(1961)
おけさ唄えば(1961)
鯉名の銀平(1961)
新源氏物語(1961)
かげろう侍(1961)
濡れ髪牡丹(1961)
女と三悪人(1962)
婦系図(1962)
斬る(1962)
剣に賭ける(1962)
殺陣師段平(1962)
中山七里(1962)
陽気な殿様(1962)
新撰組始末記(1963)
第三の影武者(1963)
手討(1963)
剣(1964)三島由紀夫原作。
昨日消えた男(1964)
無宿者(1964)
剣鬼(1965)
忍びの者
続忍びの者

大菩薩峠
続大菩薩峠

華岡青洲の妻(1967)
ひとり狼



恋は散歩からはじまる
ビフォア・サンライズ 恋人までの距離ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
(2006/07/14)
イーサン・ホーク

商品詳細を見る

友だちのH氏から、DVD「ビフォア・サンライズ」(恋人たちの距離)1995年作品を貸してもらう。わざわざ、面白いからということで、小田原から持ってきてくれた映画。この頃、ぼくが興味をもって観ている映画の傾向とは、ちょい違う。H氏いわく「旅の途中で知り合って、翌日にはお互いの都合で分かれる間、ウィーンの街並みを二人で散歩しながら、ただただ話し合う会話ドラマなんだけど、別れ際に恋に落ちる映画だけどね」とのクレジットだった。
  12年前の映画だけど、まったく観ていないので、お借りすることとなった。
  恋の映画かあ、なんか久々です。ヨーロッパ横断の列車に乗っていたパリジェンヌのセリーヌ(ジュリー・デルピー)は、車内でドイツ人夫婦の喧嘩が始まったので席を移動すると、隣側で本を読んでいたアメリカ人の新聞記者ジェシー(イーサン・ホーク)と何となく会話するようになる。彼はヨーロッパの一人旅を終えようとしていて、翌日にはパリ・ドゴール空港から帰国するところ。二人は、列車で意気投合し、ウイーンで途中下車して、彼女に翌朝まで一緒に街を探索しようと提案するところから、この映画は始まる。お互いに会話をすることでときめきを高めていく一夜の物語。ドキュメンタリータッチで自然な会話とカメラワークで、ウィーンの街並みと恋のかけひきが続く。
  会話のプロットが凄い。会ってばかりで、これだけ喋りまくるのは、ニッポン人は受け入れないだろう、って即思ったりしました。しかし、フランス女性だったらこれくらいの哲学的な主張はするだろうし、気になったけど映画だからOKだと、変に納得。そうそう、恋は、東西を問わず、散歩から始まるもんです。息が合うと、散歩しながらいくらでもどこまでも歩ける。余談ですが、高校生の時の恋する青年の頃、新宿から仙川まで甲州街道をふたりでおしゃべりしたことありますから、この映画の主人公たちも息が合って、ウィーンの街中を別れなくてはいけない14時間を歩きまわったんでしょう。
 バッハの「ゴールドベルグ協奏曲」など音楽が使われていましたっけ。「ローマの休日」みたいに感動的な一夜の恋というような静けさはないのだけど、ラストの別れのシーンは秀逸でした。「半年後、ウィーン駅でまた会おう」と約束することとなるが、それがどうなったかの余韻が残ったままこの恋物語は終わる。
  まあ、こういう恋の経験される方もいるのでしょうが、自分の経験則からはケタはずれていたので、とても新鮮でした。
  しかも、凄いことに、この映画の続編が、同じ役者で、9年後に製作されているのにはたまげました。「ビフォアー・サンライズ」を観たひとたちが、どうなったのか気になっているひとが沢山いたということなのでしょう。映画「ビフォアー・サンセット」がこれにあたります。
  結論:会話するのは「しゃべる力」がないと出来ない。恋も。故に、出来ません。



散歩の達人
散歩の達人キャロル・リード監督の晩年の作品、「フォロー・ミー」を神楽坂おもしろ映画塾で30数年ぶりに観ることができました。大井塾長の解説によると、「『第3の男』『空中ブランコ』『邪魔者は殺せ』『落ちた偶像』の名監督が、晩年、力を抜いて創った作品です。ピーター・シェイファーの一幕の戯曲を映画化、本人が脚本で参加しています。公開時コピー『ゆらぐ現代の愛を限りない優しさでつつむ 名匠キャロル・リードの心暖まる名作』」。とのことでした。
  この映画の舞台はロンドン。レストランのウェイトレスだったベリンダ(ミア・ファロー)と公認会計士のチャールズ(マイケル・ジェイストン)は、ちょっとしたきっかけで出会い、結婚するが、時間が経つにつれ、二人の世界観、人生観が大きく異なることを感じてくる。結婚後の陳腐さ、倦怠感は覆い隠せない。ベリンダは日増しに無口になる。早朝から一人で何処かへ出かけ、夜遅くまで帰ってこない。チャールズは、妻が浮気をしていると疑いはじめ、私立探偵のクリストフォル(トポル)に素行調査を依頼する。クリストフォルは、それから毎日のように被依頼者を尾行をする。ベリンダは仕事人間のチャールズとの生活に隙間風が吹き込むのを覚え、当てもなくロンドンをあちらこちら彷徨うだけといことが分かる。べリンダも付け回すクリストフォルの存在に気が付くが、空虚な心情の時に毎日顔を合わせるためか、何もしゃべらなくとも二人の間には好意的な感情が芽生える。今日的には、ストーカー行為なんだろうが。チャールズに調査報告がなされ、べリンダも夫が浮気調査を探偵に依頼したことがバレて噴飯ものとなるが、ここで、探偵クリストフォルがとった行為は、この夫の公認会計士が、探偵と同じ格好をさせて、探偵と同じように妻を黙って付け回す=follow Meとなり、知的職業家ではあるが嫉妬深く懐疑的な夫は、散歩の達人となって妻と出会った時と同じような新鮮な気持ちに戻り、めでたしめでたし、っていうことでエンディング。
  この映画は、実はビデオもDVDもどこにもない。前からずーっと観たい映画だったが、なんと、神楽坂おもしろ映画塾の大井塾長が、彼のドラエモン的ポケットといわれるトランクルームから取り出してきてくれたもの。NHKの衛星放送をダビングしていたため、観る事が出来た貴重な映画なのです。大井塾長に改めて感謝。

  NHK BSで、今年8月19日に放映決定。
  http://www.nhk.or.jp/bs/genre/movie_7later.html

* more...




映画三昧で、溺れる日々
  再び、フリッツ・ラング(Fritz Lang, 1890年12月5日 - 1976年8月2日 )。オーストリア出身のユダヤ系映画監督。彼に溺れそう。
  彼の作品は、一部のコアな映画マニアの間からカルト的な評価を受けているたしいが、まだ「M」しか観ていなけれど、すこぶる愉しかった。それで、神楽坂おもしろ映画塾の大井塾長と、「まだまだ観ていない映画は星の数ほどあるので、観ないと死ねないね」などと話したら、さすが塾長、ラング作品のことも知悉していて、下記のゴシック体の作品を推薦いただいたし、赤ゴシックのは、大井コレクションの中にあるようで、コレクションを整理した後、ビデオをDVD-Rにダビングしてくれるそうで、感謝。
  この頃、映画三昧。仕事してるか映画観てるかのどっちかの生活。本はちょっと老眼がはじまり、活字がぼけるようになってしまって、通勤電車でも活字が追えない。
  また、映画三昧のことなどをブログに書いているせいか、ラングもそうだけど、いろいろお客さんとか、ともだちから、映画DVDをお借りさせていただいたりして、貧乏人としては、誠に感謝に堪えません。
  いま、茶房までお持ちいただいてお借りしているのは、次のとおり。後日、感想を書かせていただきます。
*「ビフォーア・サンライズ」
*「暗い日曜日」
*「ラ・パロマ」
*「チェリビダッケの庭」 
  本当は、映画館に行って、座席にコーラを持って腰をおろすとホッとして気持ちが和みますが、行く時間がありませんので、だいたいPCで観てます。いろんな思い出は映画の中になるのは、ぼくだけではなく、ほとんどのひとがそうでしょう。面白そうなのがあればご紹介ください。貸していただくのは更に嬉しいです。また、こんなこと書くと、なんかそうしてくれ!などと思われちゃいますね。
  映画を、年齢を超え、性別を超え、国境を超え、更に、所得税の納税額の差を超えて、映画を楽しむ「神楽坂おもしろ映画塾」(毎月第3土曜日午後4時から)にも是非ご参加ください。

フリッツ・ラングを極める作品群
死滅の谷(1921年)
ドクトル・マブゼ(1922年)
ニーベルンゲン ジークフリート(1924年)
ニーベルンゲン クリームヒルトの復讐(1924年)
メトロポリス(1927年)
メトロポリスメトロポリス
(2006/10/21)
アルフレッド・アベル

商品詳細を見る

スピオーネ(1928年)
月世界の女(1928年)
M(1931年)
怪人マブゼ博士(1933年)
リリオム(1934年)
激怒(1936年)
暗黒街の弾痕 (1937年)
真人間(1938年)
地獄への逆襲(1940年)
西部魂(1941年)
マン・ハント(1941年)
死刑執行人もまた死す (1943年)
飾窓の女(1944年)
恐怖省 (1944年)
スカーレット・ストリート(1945年)
外套と短剣(1946年)
扉の蔭の秘密(1948年)
無頼の谷(1952年)
復讐は俺にまかせろ (1953年)
ムーンフリート(1955年)
口紅殺人事件(1956年)
条理ある疑いの彼方に (1956年)
大いなる神秘 第1部 王城の掟/第2部 情炎の砂漠 (1958年)
怪人マブゼ博士(1960年)





 +  OLD >


スケジュールカレンダー

キイトス茶房日程表


kiitos=フィンランド語で「ありがとう」


現在の位置

神楽坂/キイトス茶房
 トップページ
  └ カテゴリー
        └ キイトス映画館


全記事(数)表示

全タイトルを表示


インフォメーション

●キイトス茶房の第1回音楽会の演奏者のギタリスト、小林智詠さんが初CDアルバムをお出しになりました
CDタイトル「不思議な風」です。UTCD-0002
豊かな音楽性で心の風景を瑞々しく描き出した水彩画のような珠玉の曲たち。そして、フラメンコをルーツに持つこの唯一無二のギタリストから目が離せません。
彼のコンサートは、本年10月19日(日)夜6時から、キイトス茶房で開催します。聴きに来てくださいね♪ お一人様お飲物代付き2500円。
●Welcome to Kiitos Cafe.Thank you.Relaxing, fun and enjoy it..
●Bienvenue Kiitos café. Relaxation et, lentement, s’il vous plaît. Merci.


ブログ内検索


カテゴリー


最近の記事+コメント


最近のトラックバック


みんなの掲示板

キイトス茶房 掲示板


キイトスへの連絡

メールフォーム


明日天気になーれ!

自分の人生の予測よりはあたる!


-天気予報コム- -FC2-


本日の名言集100


オーナー

キイトス茶房/清水敬生

Author:キイトス茶房/清水敬生
動物占いを一度したらペガサスだった。血液型は、世間から最低、最悪といわれるB型。それもRhマイナス。身長173cmだがfat系。小学校6年の時に170cmだったから、その後、青年期に3cmしか成長していない。人生3cmの男で以後今日に至る。ヒトと特に異なる点は、内臓逆位となっているため、心臓が右にある。100万人に一人といわれて、高校の校医がX線撮らせてくれと懇願されたことがある。変わり者ではない。スノッブ系中年。現在はまっているのは、実は、ロト6。ロト6は、01から43までの43個の数字のうち、6個を選択する。選び方は全部で6,096,454通りあるが、当選のあかつきには、ゴーガン的タヒチ生活を夢見てる。従って、タヒチ妄想生活設計案だけは完成。地誌も詳しくなったが、行ったことはなし。自称、「ホモ・ルーデンス」のジョウネツカ。


おみくじ

©Plug-in by


FC2カウンター


オセロゲーム


記念日カウントダウン!


社会の木鐸


QRコード

QRコード


iTunes


リンク

このブログをリンクに追加する


IT用語辞典 E-Words


RSSフィード


ホームページ アフィリエイト レンタルサーバーFC2ブログ
著作権: 基本デザイン by cadet;/ デザインアレンジ by 臼井純子/デザイン内写真 by 臼井純子/その他すべて by キイトス茶房 --【Login】