
「暗い日曜日」、って言っても本日の日曜日のことではありません。
この前の茶房のお休みの日に、北新宿に住んでいる友だち夫婦のTさん宅へ押しかけて、サンドウィッチをご馳走になりました。そういえば、人さまのお宅に上がりこんで、メシなどいただいたことは、もう何年も経験しておりませんでした。そのような人付き合いをしていなかったことに今さらながら気がつきました。人さまのところでメシをいただくのがいいのか悪いのかもわかりませんが、ランチをいただきながら、映画や音楽、浪曲から落語の話題で盛り上がった2時間でした。Tさん、有難うございました。遅くなりましたが、押しかけた上に昼食までいただきご馳走様でした。
Tさん宅の居間は、ここはレコードショップか?という程にCDやDVDや本がきちんと整理されて並んでいました(左の写真)。映画DVDにはついつい目が行ってしまうせいか、じっくりと棚を覗かせていただいた次第で、飲んだビールの酔いを借りて、自分の持っていないDVDを抜き出した上に借りてしまった次第です。

そうそう、お借りしているDVDの中の一枚の「暗い日曜日」を漸く観ました。DVDのパッケージに、−かつて「自殺の聖歌」として発禁処分を受けた歌”暗い日曜日”そこには、歴史に封印された激しくも切ない愛の物語があった・・・」とあります。そのせいか、なんか暗い物語との先入観。しかし、第二次世界大戦前夜の雰囲気もお見事で、ブタペストの美しい街並みの映像もよかったし、主演女優のエリカ・マロジャーンにも一目で魅了されてしまったし、音楽も実に危ういほどに美しい旋律で泣かせる。 ブタペストのレストランの経営者、その麗しき恋人、店の名も無きピアノ弾きの三角関係は、ピアノ弾きが“暗い日曜日”を作曲したことから、運命の歯車が狂い始める。生きること、愛することが簡単ではなかった時代背景を見事に描いていた。正統派メロドラマの秀作というのか、サスペンスというのか迷うものでしたが、決して、「暗い日曜日」ではありませんでした。
『暗い日曜日』 は、1932年に ルッツオ・スレス が作曲したシャンソンの名曲という説があるらしいことが分かったが定かでない。また、この曲で何人もを自殺に導いたというのも歴史的事実らしい。けれども、これを映画のタイトルにして関連づけてしまうこのドイツとハンガリーの合併映画を十分に楽しむことが出来た日曜日でありました。他のお借りした今村昌平の邦画やフランス映画は霞んでしまったので、このことは、またの機会に。